湘南お天気相談所 | |||||||
トップ | 今日の天気(blog) | お天気の知識 | ひまわり学習 | ツッコミ天気予報の恋人 | リンク集 | 掲示板 |
須藤郁子がいつも予報作業する部屋にいるので、彼女は庶務担当ではないのではないかと思い始めました。
矢野予報官がF当番、田口技官がL当番として、それでは彼女は何かというと、あとはあの若さだとS当番しかありません。
S当番というのは、昔は衛星(Satelite)担当だったところから来ているのですが、その後、短時間(Short Time)予報担当だとか、漁業気象(Ship)担当だとか言われていますが、なぜ”S”なのかはよく分かっていません(^_^;)。
現在のS当番の仕事は、皆さんが日頃テレビなどで見る「天気図」を描き、船舶向けの全般海上警報を作成して発表したり、NHKラジオ第2放送で放送される「ラジオ気象通報」の原稿を作成するのが仕事です。
この作業、S当番一人では出来ないので、A(Analysis)当番と一緒にやります・・・というか、そもそもその名のとおりAnalysis(解析)は以前からA当番の仕事で、その仕事を今はS当番と分け合ってやっているということです。
描く天気図は通常時は1日7枚(3、6、9、12、15、18、21時)。このうち、3時からの6時間おきの天気図は1時間程度の速報解析だけでは終わらず、ほぼ1ヶ月かけた修正作業も行われ、これらもA・S当番の仕事です。
気象庁で解析している天気図の範囲はチベットからハワイ付近にまで達します。現在、地方気象台や測候所では日本全国はもちろん、こんなに広い範囲の天気図は描いていませんし、描き上げるまでに1時間くらいしかありませんので、この仕事につくと最初はなかなか大変です。
このS当番に女性がいるのかというと、今もいます(^_^)。以前、私がA当番をしていたときもこのS技術主任と一緒に当番をしていました。メガネはかけていますが、須藤郁子ほど背が高くありません(^○^)。
第8話でも会報のシーンが出てきましたが、今日はこの時の矢野予報官のセリフについて。
会報で矢野予報官は「関東付近の盛りあがりが解消していますので」と言っています。相当温位はその定義から、ほとんどの場合南の方ほど大きな値になるのが分かりますと思いますが、その盛りあがりが解消しているということは、南よりの風が入っていたのが北よりの風に変わった、もしくは南よりの風が弱まったと考えるのが普通です。
ところが、矢野予報官は続けて「このタイミングで北東の影響は無いと思われます」と言っています。
「北東からの相当温位の盛りあがり」って、絶対にないとは言いませんが(盛り上がりって言うかなあ?)、少なくともテレビに映っている画像ではそういう図ではありません。北東気流で相当温位が低いのであれば、「盛り上がり」とは言いませんし。
例えば「850の相当温位の盛りあがりが東に抜けるので、雨の可能性が下がります」と言うのであればよく分かるのですが。
第8話で話していたように「晴れベースで考えて良いと思います」という程度ならばまだ分かりますが、「考えておいた方が良いでしょう」って、考えるのは矢野予報官自身のはず(^_^;)。
一般の人に天気予報の解説をしているわけではないんですから、ここは是非自信を持って「一時雨を付けます」と言って欲しかった。
ちなみに上に書いたA当番は天気図を解析する担当者ですから、台風の位置決定はもちろん、台風発生の判断も行います。
このときのA当番のセリフは「台風が発生しました」ではなく、「○○時に台風にします(台風を発生させます)」です(^○^)。
|トップ | |今日の天気(blog) | |お天気の知識 | |ひまわり学習 | |ツッコミ天気予報の恋人 | |リンク集 | |掲示板| |