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高層気象観測
毎日テレビで放送される天気予報番組を見ていると、放送に出てくるのは気象衛星写真やアメダスばかり。コンピュータの進歩もあって、これらがあれば天気予報が簡単にできそうなイメージがあるのではないでしょうか?
ところが、数値予報の話のところにも書きましたが、現在の天気予報を行うために最も大切な資料は数値予報で、そのデータを作るのは、世界各国で一斉に行われる高層気象観測です。
この高層気象観測に最も使われているのが、ラジオゾンデと呼ばれる無線機を積んだ観測機器を風船に繋いで上空に飛ばす方法です。
上の写真は,気象庁本庁内にある「気象科学館」に展示してあるゾンデの測器部分と風船です。この風船には実際に使うときには水素を入れ上空に飛ばします。
測器の箱の中はこうなっています。気温、湿度はこれで直接計ります。気温と気圧から高度を知ることができ、地上のパラボラアンテナで位置を知ることによって、どれだけ流されたかで風向、風速を知ります。
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