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　気象庁でもロケがされていると表紙のページに書きましたが、今日はそのお話しを。

	屋上 　第１話から第３話でいつも矢野予報官が屋上に出て空を見上げるシーンが出ます。ここは本当の気象庁の屋上です。写真は第１話で初めて唯川幸と会った矢野予報官がその報告を田口正二にする場面で使われた場所。矢野予報官はこの台に手をついて両足を上げたりしますが、この台はそういうために有るわけではなく（当たり前か(^_^;)）、日射計などの測器を置くための台です。現在は、花粉の飛散量を測定するための機器が置いてあります。 　ちなみに、残念ながら、現在の予報官はあれほど頻繁に空を見に行くことは有りません。第２話のページでも書きましたが、空を見上げて分かることよりも、レーダーや気象衛星を見ることによって得られる情報の方が数段情報量が多いためです。
	エレベータールーム 　エレベータルームのシーンがしばしば出てきます。代表的なのは第１話・第２話で田口正二の出張予定が張られているシーン(前に書いたように、実際にはあそこにそういう物は張られていません)。あれは本当に気象庁のエレベータールームが使われています。本当は予報作業室は３階にありますが、テレビで使われているのは４階のようです。
	そして、第２話で矢野予報官が「ふだんの自分のしないことをやってみよう｣という言葉を思い出してエレベーターのボタンを押すシーン。あのエレベーターも本当の気象庁のエレ―ベータ―です。 　ただ、何故か矢野予報官は６階に行こうとして、途中で慌てて３階、それが間に合わないと知ると４階のボタンを押しますが、予報課の作業室は３階、事務室は４階にあります。何のために矢野予報官は６階に行こうとしたのでしょう？(^_^;)。 　６階には観測部関係の事務室と経理関係の事務室などがあります。統計室という一般の人も閲覧できる各種データのそろっている部署もありますが・・・あ、数値予報課もあったか(^_^;)。
	気象科学館 　第２話のハイライトシーンとも言うべき気象科学館。あれは本当に気象庁内にあります。無料で平日の朝１０時から午後４時まで観覧できますので、興味のある方は是非どうぞ。ドラマで出ていたようにドアが半分閉まっているということはありません。写真の通りドアは全部開いていますし、あんなに暗くありません。 　気象科学館の中には、テレビに出ていたように風船（高層気象観測用のゾンデ用です｢お天気の知識｣ページ参照)もあったのですが、今日見に行ったらありませんでした。ドラマのようにポンポンと遊ばれて割れてしまったのでしょうか？パソコンなど操作できる展示も多いですが、機械などは触らないようにお願いします。
	第２話で効果的に使われた雨の発生装置はこのあたりに置かれているはずですが、実際にはありません。なかなか良い実験装置ですけどね。あと、第２話で気象庁職員が、制服を来た中学生と思われる集団に雨量計を説明するシーンが出てきますが、あのシーンで説明しているのは本当の気象庁の広報係員のＳ君です(^○^)。いつも広報係員が気象科学館で説明しているわけではありませんが、ちょうど今ごろは中学生が修学旅行で見学にくるシーズンで、そういう時は事前に連絡がありますので、気象科学館の中で気象庁の業務について説明したり、質問に答えたりしています。

　実は、私は元広報係長なのですが、あの場所で本当の雨量計を用いて雨量計の仕組みを説明したことがあります(^_^)。
　もっと自慢させていただくと(^_^;)、気象科学館は私が広報係長時代に作った施設です。実際の展示物の計画は係員のＭさんにやっていただきましたが、予算要求も名称の決定も私が絡んでいます。当時の長官には「○○トピア」といった横文字の名称が良いのではないかと言われたのですが、「気象科学館」で押し通させていただきました。
　まさか、ドラマで使われるとは思ってもいませんでしたが。

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